昭憲皇太后からの下賜品 ~天皇家とのご縁~
先日の祝賀御列の儀は晴天に恵まれ、映像ではありますが天皇皇后両陛下のお姿を拝することができ大変感動いたしました。
皇后雅子さまのお姿は印象的でした。
特にその美しいティアラに皆様注目されていたように思います。
このティアラは皇后の第一ティアラといわれ、明治天皇の皇后、昭憲皇太后より130年伝わる歴史のあるものです。
引用:Wikipedia
皇室における女性の正装が洋装となったことから初めて第一ティアラを身に着けた昭憲皇太后であり、実は当山ともご縁のある皇后です。
そのご縁について、当時の新聞に記事が掲載されていました。
「九重の庭 神仏の御信仰」という表題で、一条家の姫君であった頃より、神仏への信仰厚く、毎朝数多くの神社仏閣を拝礼されていたそうで、当山へも拝礼されておられました。
入内されてからも当山への信仰厚く、当山へ毎年一月三日に代参を送られていたそうです。
この代参は皇太后の実母花容院殿の実家、新畑六郎氏が勤められており、一条家よりの供物を供えたのち東京へ帰り一条家に無事代参の報告をしたとあります。
このようなご縁で、当山には昭憲皇太后より下賜された宝物『銀菊紋高坏』が伝わっています。
口の部分に皇族の紋章である十六弁の菊を表す刻みをいれて、全体を菊の形に見立てたうえ、器の表面を様々な種類の菊の花で埋め尽くし、さらに三つの足にも菊の模様をあしらった大変美しい高坏です。
(紅葉ウイーク中特別展示しております)